【徹底検証】寝不足・疲れに効果的なのはエナジードリンクと栄養ドリンクどっち?
働き方改革なんていって政治家の方は残業時間を減らそうと努力してくれていますが、結局は圧倒的仕事量を補うだけの人員がいなければ慢性的な残業はなくなりませんよね?
みなさん、毎日深夜まで残業お疲れ様です。
夜遅くまで働いて、家に帰ってご飯を食べて、寝て、また朝早く起きて仕事に行く。
そんな生活ではなかなか疲れが取れないからついつい頼ってしまうのがレッドブルやモンスターエナジーのようなエナジードリンクやリポビタンDに代表される栄養ドリンクですよね。
私もエナジードリンク漬けの毎日を送っていましたが、徐々に身体の不調を感じるようになってきました。
思い当たる節はドリンクに頼った生活しかありませんね?
疲れた体にムチ打つにしても、エナジードリンクと栄養ドリンクのどっちのムチの方が体にやさしいのか気になったので調べてみました。
目次
エナジードリンクの効果
レッドブルやモンスターエナジーに代表されるエナジードリンクですが、医薬部外品でもなく清涼飲料水に分類されます。
レッドブルは炭酸も効いていて美味しいですよね?
でも、実際のところは眠気を飛ばしてくれる成分が含まれる炭酸飲料水なんです。
レッドブルに含まれる成分を確認
ここではサンプルとしてレッドブルに含まれている成分を見てみます。
- カフェイン:80mg
- アルギニン:300mg
- ビタミンB群
- 砂糖類
- アルプスの水
カフェイン
コーヒー飲料、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラや栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどに含まれます。
- 覚醒作用
- 解熱鎮痛作用
- 強心作用
- 利尿作用
カフェインには注意力・集中力を向上させる作用があります。
長時間眠りを絶つと、20時間を過ぎたあたりから作業効率が急激に落ちていきますが、カフェインを摂取すると認知機能テストでの誤りの数が減り、作業効率が高まるという報告もあります。
コーヒー1杯150mlに含まれるカフェインが80mgなので、だいたいレッドブルと同じだけのカフェインが含まれています。
アルギニン
アルギニンはアミノ酸の一種ですが、体内でも生成されるため非必須アミノ酸と呼ばれます。
しかし、体内での生成量は多くないので食べ物から補う必要があります。
- 成長ホルモンの促進
- 免疫力向上
- 疲労回復
- 精力向上
アルギニンの効果は体に良さそうなものばかりですね。
成長ホルモンの分泌を促進してくれるので身長効果も期待できます。
アルギニンには運動時の疲労感を起こす原因の1つとされているアンモニアを減らす作用があるので、疲労回復にも効果があります。
ついでに血管の拡張効果があるためED対策にも効果が期待できるようです。
これは知らなかった。
しかし、アルギニンの1日の摂取量目安は4000mgです。
レッドブルに含まれているアルギニンでは1日分の10%しか補うことができないことがわかりましたね。
ビタミンB群の効果
ビタミンB群は8種類のビタミンの総称です。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- 葉酸
- ナイアシン
- ビオチン
- パテント酸
なかでもビタミンB1糖質やタンパク質、脂質の代謝に働きかける作用があり、エネルギーに変換する作用が疲労回復に一役買ってくれます。
葉酸はたんぱく質や細胞を作る際に必要なDNAなどの核酸を合成するために大切な役割を担うビタミンで、妊娠中のお母さんがおなかの中の赤ちゃんのために飲んでいますね。
赤血球の細胞の形成を促し、血液を作る働きや、高血圧や心臓疾患も予防する効果もあります。
砂糖類
レッドブルには100mgあたり11gの砂糖類が含まれています。
糖類は分解されてエネルギーになるので、疲れている時には必須ですね。
11gの砂糖類というのはリンゴジュースやオレンジジュース100mlに含まれている糖分に相当します。
クッキー1枚分に約10g含まれているので目安になります。
あまり運動をしていない方で体重60kgの方の1日の必要な糖質が300gなので、レッドブルに含まれている糖質が多いかというと特別多いわけではありません。
アルプスの水
レッドブルに使用される水は、オーストリアとスイスの間にある生産拠点の近くの湧水から汲まれた、新鮮で最高品質のアルプス水です。
このアルプスの地域は世界最大の淡水貯水池の一つとして知られ、水が豊富に提供され、常に補充されています。
したがって、レッドブルは世界中で最大限のプレミアム品質の一貫性を確保するために、オーストリアとスイスのアルプスで生産されています。
<参照:レッドブル > アルプスの水>
レッドブルの水はアルプスの水を使って作られています。
調べてみて初めて知りましたが、「アルプスの地域は世界最大の淡水貯水池の一つ」といっていますので、アルプスの水には変わりないんでしょうが、その地域では一般的な水なのではないでしょうか?
日本で販売されている天然水だって同じようなクオリティだと思いますけどね。
エナジードリンクを飲むことでどれくらいの効果が期待できるのか?
レッドブル250mlに含まれているカフェインの量は80mgです。
どのサイズにレッドブルも80mgのカフェインが含まれています。
カフェイン80mgはコーヒー1杯分と同じくらいの量でしかりませんので、目がガバッっとあいて集中できるほどではありません。
ちょっとリフレッシュするのにちょうどいいくらいの量と思ってください。
アルギニンも含まれていますが、サプリメントとして摂る量に比べると明らかに少ないです。
どれくらいの効果があるかわからないレベルです。
砂糖類も11g含まれていますが、リンゴジュースやオレンジジュース100ml分、クッキー1枚分の糖質にどれくらいのエネルギーがありますかね?
疲れた体にムチ打つには物足りないレベルなのは一目瞭然ですよね。
結論:レッドブル1本飲んだところで、コーヒー1杯飲むのと変わらないレベルの効果しか得られない。
栄養ドリンクの効果
栄養ドリンクといえば「ファイト!一発!リポビタンD」の大正製薬のリポビタンDですよね。
疲れたときや大事な試合、試験の前にはついつい飲んでしまいますが、こちらもどれくらいの効果があるのか気になります。
リポビタンDはレッドブルなどのエナジードリンクとは異なり、指定医薬部外品となります。
エナジードリンクのような結果ではないことを祈りたいところですが…
リポビタンDに含まれる成分
栄養ドリンクといえばリポビタンDなので、リポDの成分を見てみましょう。
- タウリン:1000mg
- イノシトール:50mg
- ニコチン酸アミド:20mg
- 無水カフェイン:50mg
- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6):5mg
- リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2):5mg
- チアミン硝化物(ビタミンB1):5mg
タウリン
アミノ酸といえば、アミノ酸同士が結合すると、タンパク質になることが知られていますが、タウリンはほかのアミノ酸と結合せず、体内では遊離した状態で存在します。
タウリンはあらゆる臓器に存在していてその合計量は体重の0.1%(体重60kgなら60g)に相当し、そのうち、脳、心臓、肝臓、骨格筋、網膜に多く含まれます。
私たちの身体には、体内の状態を一定に維持できるように調節する機能があります。
例えば、外の暑さや寒さなど、体外の環境に左右されずに体温や血圧が一定に保たれるのはこの機能が働いている結果であり、この機能は「ホメオスタシス(恒常性維持)」と呼ばれています。
タウリンは、ホメオスタシス作用をもっており、体内の機能が働きすぎることを制御したり、機能が低下した時には改善させたりするなど、ヒトの身体が常に一定の生理作用の中で動くようにバランスをとっています。
<参照:大正製薬 > タウリンとは?>
タウリンは体のバランスを保つ作用があるため、疲れて機能が低下した時に元に戻す力を発揮します。
このホメオスタシス作用が疲労回復に作用しています。
無水カフェインを除く他の成分
イノシトールやニコチン酸アミド、ピリドキシン塩酸塩、リボフラビンリン酸エステルナトリウム、、チアミン硝化物など難しい名前の成分がたくさん含まれていますが、これらはすべてビタミンB群に含まれます。
ビタミンB群は糖質やタンパク質、脂質の代謝に働きかける作用があるので、疲労回復の効果があります。
タウリンの1日の摂取量目安は500mg
タウリンは体内でも合成できますが、それだけでは足りないので食べ物からも摂取する必要があります。
1日の目安は500mgですが、高カロリーな食事をする方の場合は3000mgほども必要になります。
リポビタンDに含まれるタウリンは1000mgです。
リポビタンDスーパーになると2000mgのタウリンが含まれています。
栄養ドリンクと呼ばれるだけの成分は含まれているということが分かりましたね!
リポビタンDを飲むことでどれくらいの効果が期待できるのか?
リポビタンDにはタウリンに加えてビタミンB群、無水カフェインが含まれています。
ビタミンB群も疲労回復に働きかけてくれますが、リポビタンD1本を飲むだけでタウリンの1日分の目安量を摂取することができるとは知りませんでした。
結論:リポビタンDを飲むと1日分のタウリンが補えるので、疲れた体に優しく染みわたる。
まとめ
残業に追われて寝るのが遅くなって疲れが抜けないな、と感じながらも働き続ける毎日です。
ついつい、ドリンク剤に頼ってしまいやすい環境が整ってしまっている悪循環な世の中ですが、出勤前にシャキッとするためにエナジードリンクを飲んでしまっていませんか?
今回まとめてみて分かったことは、エナジードリンクはコーヒー1杯飲んでいるのとそれほどかわらないこと。
栄養ドリンクは1日分の必要量を補うことができるほど十分にタウリンが含まれていることが分かりました。
エナジードリンクのレッドブルにはアルギニンも含まれていますが、1日分を摂取しようと思ったら10本近く飲まないといけなくなります。
そんなに大量に飲んでしまったらカフェイン中毒になってしまうかもしれないので要注意です。
それにカフェインは覚醒作用があるだけで身体の疲れを取るような効果はありません。
ただ、身体にムチ打って覚醒させているだけなんです。
最後まで読んでいただけた方は納得いただけたかと思います。
明日からはエナジードリンクではなくて栄養ドリンクを飲んで出勤するようにしましょう。
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